ブリスヴィラ歳時記 睦月 その2 人とモノと自然を繋ぐ場

  • 2015.02.12

待ちに待った今日という日が来ました。 竣工式と内覧式は、穏やかなお天気となりました。工事関係者、地元の方々にもご参列頂き、神事が厳かに執り行われました。 思い起こせば、地鎮祭の時にも、雨の心配をしましたが、当日は良きお天気に恵まれ安堵したものでした。最後の最後まで守って頂いて、今日の日がある事を感謝せずにいられません。 建築の過程を報告するにとどまっていた場は今日は、多くの御来賓の方々にお集まりい […]

ブリスヴィラ歳時記 如月 その1 ブリスヴィラを支えるモノたち;舞台裏の桧舞台

  • 2015.02.10

舞台裏の「桧舞台」とはこれいかに・・ 2015年1月31日 鍵の引き渡し式が終わり、いよいよ現場スタッフによる開業準備が始まりました。 茶室ギャラリーは、職人技が光る空間となりました。水屋と呼ばれる茶室のお台所は、舞台裏で、お客様の目に触れる空間ではありませんが、敢えて見せる舞台裏にしたのが、ブリスヴィラの魅力でもあります。 日本建築の素晴らしさは、自然の素の美しさを、生活に取り込むところにあるよ […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その4 ブリスヴィラを支えるモノたち;足下のフェルト

  • 2015.01.23

「ブリスヴィラ波佐見」の名の由来は、ブリス・・深い心の喜び ヴィラ・・自分の別荘のような ここ波佐見を訪れる人にとって、そのような場所でありたいと願って始まりました。 夢が膨らむほどに、予算がかさみ、会議を繰り返すうちに、削るもの、残すものと精査されていきます。フェルトは、奇跡的に残ったモノとも言えるでしょう・・ 目に見えないところを、大事にする・・ブリスヴィラの真骨頂です。 絨毯の下に隠れてしま […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その3 ブリスヴィラを支えるモノたち;階段

  • 2015.01.22

 階段には人それぞれ、特別な思い出があるのではないでしょうか・・飴色に光る手すり、踊り場には手すりに取り付けられた円い飾り、更に二階に続く階段・・ 波佐見の講堂にも、歴史を刻んだ素敵な階段があります。きっと子供達が、元気よくあの階段を駆け上ったことでしょう・・ ブリスヴィラ波佐見のお仕事の話を頂いたばかりの頃、副社長から「このようなイメージでホテルを建てたいと思っています」と、スクラップノートを見 […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その2 ブリスヴィラを支えるモノたち

  • 2015.01.19

街を美しく保つ為には、水は欠かせないものです。 ブリスヴィラ周辺の美しい環境を守る為、大事なお役目を担うのが、この浄化槽です。 今、現場では最後の大工事として、これを埋める作業が進んでいます。とても大切な任務を託されて、地下に埋められるお道具とも言えるでしょう。 大きな存在で、今は地上に姿を現していますが、人の目に触れることは、なくなります。 一年間、建設工事現場に足を運んで感じる事、それは、いず […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その1 波佐見に馴染んでいく人々

  • 2015.01.17

新しい年が明け、また日常の営みに戻りました。 昨年はご縁を賜り、ありがとうございました。遅ればせながら本年もよろしくお願い申し上げます。 ホテルブリスヴィラ波佐見は、開業を一か月後に控えました。今年は特別な年になります。 思い起こせば、初めて建設予定地を訪れたのは、一年前の吹雪く極寒の頃近くに咲く白梅が印象的でした。 あれから一年が経とうとしています。完成予想図のブリスヴィラ波佐見は、外観の色の見 […]

Bliss Villa 波佐見紀行 師走 その4 波佐見を広める人々

  • 2014.12.22

東京は用賀の西窯で催される年末陶器市に合わせ、12/13,14の二日間に亘り、 産直市が行われました。波佐見からは、川内郷、野々川郷、村木郷の方々が参加され、私も仲間に入れて頂きました。 波佐見産直市では、女性陣によって調理された試食のおにぎりと豚汁が好評でした。野々川の棚田米の一口サイズのおにぎりは、塩をつけず、お米そのものの味を味わって頂きます。豚汁は、百笑会の根菜、波佐見の秘境である木場山の […]

Bliss Villa 波佐見紀行 師走 その3 大地を踏み鳴らす人々

  • 2014.12.10

 器替えまつりのノボリと万国旗がはためく中、皿山の街には浄瑠璃の音が流れ、それにつられるように、皿山人形浄瑠璃会館に向かいました。会館は大神宮の境内にあり、神社にお詣りをして、中へと入りました。 建物はまだ新しく、無形民俗文化財である皿山浄瑠璃を育てる場所だけあって、立派な作りでした。 演目は「寿式三番叟」と「櫓のお七」どちらも日舞で馴染みのある演目で、久々に聞く三味線の音の心地好いこと・・女性の […]

Bliss Villa 波佐見紀行 師走 その2 器替える人々

  • 2014.12.08

波佐見での行事には、智慧が感じられます。先日行われた皿山でのこの催しも然り。 「器替えまつり」は、うつわがえまつりかと思いきや「きかえまつり」と知り、な~るほど!と感心しました。 主旨は、家庭で使わなくなったり欠けてしまった器を持ち寄ることで、新品の器を安く購入でき、持ち寄られた古い器はエコタイルとして生まれ変わるとのこと。 器は、腐るものでもなく、大事に使えばずっと使えるものです。昨今、断捨離ブ […]

Bliss Villa 波佐見紀行 師走 その1 円い人々

  • 2014.12.04

 師匠も走るほど忙しい月、師走着工後、月日は流れ、いつしか年末を迎えました。 ひと月ぶりのブリスヴィラの工事現場夢が形になりつつあるホテルを、どきどきわくわくしながら訪れました。 ヘルメットをお借りして中へ入ります。図面で想像しながら描いていた建物が目の前に現れ、中へと導かれます。アプローチからロビーに入り、ここにフロントができて、その前が茶室ギャラリー・・その中に見つけた円い窓・・ そもそも茶室 […]

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