ブリスヴィラ歳時記 波佐見に住まう 如月 ─ 春の味 ─
- 2017.02.27
梅の花が散りかける頃店頭に春野菜が並び始めました 数種類ある中で、私が選んだのは、フキノトウ。 浅い緑色をした柔らかい葉に包まれたつぼみ達・・ これは天ぷらにするしかないでしょ!と、その夜の食卓にのぼったフキノトウのてんぷらは、期待通りの苦みとその香りが、口の中に広がります・・ ああ、この苦み、香りこそ、春の味! それにしても、このフキノトウの量の多さよ!さて、どうしたものかと、湯治楼で馴染みのお […]
四季折々の波佐見の風景をお届けします。
梅の花が散りかける頃店頭に春野菜が並び始めました 数種類ある中で、私が選んだのは、フキノトウ。 浅い緑色をした柔らかい葉に包まれたつぼみ達・・ これは天ぷらにするしかないでしょ!と、その夜の食卓にのぼったフキノトウのてんぷらは、期待通りの苦みとその香りが、口の中に広がります・・ ああ、この苦み、香りこそ、春の味! それにしても、このフキノトウの量の多さよ!さて、どうしたものかと、湯治楼で馴染みのお […]
久しぶりに波佐見に戻ってすぐのこと、日中は汗ばむ程の陽気でしたが、今日は陽だまりに春を感じても、一歩外へ出れば、身を切るような冷たい北風に震え上がります 空を見上げれば、一点の曇りもない真っ青な空が広がり、ブリスヴィラから見える老木の梅は、桜に追いつかれまいと、一気に満開になりました この老木の梅は、長い間、波佐見のその地に、すっくと立っていましたが、毎年その姿を変えていきます ある年、バッサリ切 […]
今年の大寒は、雨、あられ、ひょう、雪と、何でもござれの一日でした。強風も伴い、目まぐるしく変わるお天気に、振り回された人も多かったのではと・・ 大寒を前に、寒中見舞いを書き終え、お正月に一区切りついた心持になるのは、ここ数年のこと・・今年は、雑煮を食べた後、母と一緒に、こたつに入って年賀状を書いておりました。 年賀状の発売の頃になると「今年こそは早めに出そう!」と意識はしているものの、デザインが決 […]
小春日和を数えるうちに、師走を迎えました。ブリスヴィラには、繁忙期前の静けさが漂います。ロビーには大きなクリスマスツリーが飾られ、華やかさを演出しつつも、落ち着きのある雰囲気が・・手前みそながら、ブリスヴィラのロビーには、木を組んだ高い天井にそびえるクリスマスツリーが、良く似合います。 外では、宿泊棟を囲む生真面目な山茶花の垣根に、ピンクの花が咲き始め、寒い朝ほど、気持もピンク色に染まります。 茶 […]
今朝は、未明の雷雨で目が覚めました。立冬が過ぎたものの、ピリッとした寒さを感じられた日は、ほんの数えるほど・・今日も暖かい朝です・・ 今日は、私はお休みを頂きました。KANZAでは、ブレイクが一人で、お客様をもてなしています。ブレイクは、無類のバイク好き。愛車ならぬ愛バイクに乗って、毎朝ブリスヴィラに来ます。社長のバイク好きが、呼び寄せたご縁でしょうか・・ それに対して、私は、相変わらずの健脚生活 […]
中尾山の秋陶めぐりのチラシを横目で見つつ、今年も見送りか・・と思っていたら、ブレイクが「ホテルの車で、一緒に行きますよ!」と誘ってくれました。 ブレイクは、10月半ばから、ブリスヴィラのKANZAを一緒に担当する事になったアメリカ人です。 やった!とばかりに仕事を午前中できっちり終わらせ、いざ中尾山へ! ブリスヴィラにも、中尾山を目指すお客様にお泊り頂いておりました。桜陶祭にも行った事がない私です […]
暦の上では晩秋にさしかかるところ、今年は未だに衣替えもためらわれる暖かさ・・ 湯治楼で聞かれる会話です 温暖化の影響は波佐見も例外ではありませんが、そういいつつも、店頭に並ぶお野菜は やはり、季節を反映したもの・・ 波佐見の枝豆は、黄金色に色づく田んぼの中で、旬を迎えています 枝豆は、真夏のイメージが強い中、じつは今が食べどきで、そのふくよかな実り具合は 波佐見の大地の豊かさの証明・・ スーパーの […]
棚田まつりが終わり、鬼木では、静けさが戻った棚田を、案山子達が見守っています。 彼岸が過ぎると、彼岸花は、今年の役目が終わったとばかりに、花を落とし、今は風にそよぐ黄金色の稲が、少しづつ刈り取られています。 賑やかな鬼木棚田まつりの光景は、力作ぞろいの案山子を中心に、今年も各局のニュースをにぎわせました。年々、人出も増え、世相を表す案山子達も、毎年レベルアップしていると、もっぱらの評判です。私は流 […]
静かな里山での生活は、自然とかかわる日常が、どのようなものか、教えてくれます・・・ 鳥のさえずりも然り・・ 初春は、ウグイスの鳴き声で、新年を迎え桜の頃には、小鳥のさえずりは、恋の季節を思い起こさせる賑やかさ・・それが、盛夏になると、小鳥らしき鳴き声がパッタリ途絶え、秋の声を聴く頃には、カラスの鳴き声が、里山に響き渡ります童謡「七つの子」は、秋を背景に作られていることを、今更ながら、実感できました […]
「波佐見の夏祭りは、夏の終わりやっけん」と言い切る波佐見の人々の潔さ・・そこには、夏への憐憫めいたものは何もなく、実りの季節を迎える喜びすら感じます。 夏祭りは、地元婦人会の、のんのこ節で幕が開きます。 菅笠をかぶり、揃いの浴衣を着て、手に持った波佐見焼の皿で、カチカチと拍子をとります。きちんと揃った振りが美しく、粛々と歩みを進め、夏祭りの幕開けに相応しい光景でした。 今年は、お天気に気をもみまし […]