Bliss Villa 波佐見 紀行 文月 その3 静かな山里で働く人々
- 2014.07.24
- ブリスヴィラ歳時記
路地裏巡りの一番の見どころは、何といっても中尾山の散策でした。
「陶芸の里」と書かれ茶碗の破片で固められた石碑のある高台に車を置き、中尾山一帯を眺めた後、山を降りて行きます。
川の流れを下に見て、私たちの身を守ってくれる欄干を、陶芸の里らしく、思い思いの模様を施した陶磁器が彩ります。
陶山神社にお詣りして、窯元を二軒ほど回りました。そのうちの一軒は、「今をカタチにする人々」ご紹介した窯元です。
お忙しい中、冷たいお茶もご用意下さり、お心遣いが有難いことでした。
お話が興味深くて、陶芸家の方のお話を伺っていると、あっという間に時間が過ぎていきます。
名残を惜しみながら、窯元を後にして、次に上った先は中尾上登窯跡。
今、復元工事中で柵が設けられており、下の方から眺めることができます。
大村氏の領地であった波佐見は、秀吉の朝鮮出兵で、大村喜前(おおむらよしあき)公が、多くの李朝陶工を連れ帰った地でもありました。
中尾山では登窯の名残を、そこかしこに見ることができます。
坂の一角の原っぱにある窯跡の赤煉瓦には、釉薬が着いたままの窯穴の跡があったり・・・
今は草を刈る人々と共生しています。
急な坂の両脇には、おしゃれなギャラリーが目を引きます。
シダの葉や苔に覆われた石垣に囲まれながら石畳を上ると、その石畳の下には、川が流れていたり・・突然、沢蟹が道端に出てきたりする筈です・・
「時間がなくなってきました!」とガイドの方が言いながら、最後にお連れ下さった二軒目の窯元では、可愛い猫ちゃんがお出迎え・・
丁度職場がお休みとあって、仕事場は静かでした・・
日常の仕事の様子をご説明頂きながら、そちらの窯元のお茶碗で冷茶を頂きました。
美味しかったです。ごちそうさまでした・・
「○○さ~ん、郵便局で~す」という声だけが聞こえる中尾の山里は、人々が働いていても、静かな里でした・・
201.7.12 ロビーマネージャー 中西
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