Bliss Villa 波佐見 紀行 弥生 その1:田ノ頭郷の枝垂れ桜

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 二回目の波佐見の訪問は、新たな仲間も加わって行くことになりました。
長崎を出る時に土砂降りだった雨は、波佐見に着く頃には上がり、波佐見を見て回るには有難いお天気となりました。
Bliss Villa の予定地を初めて訪れる仲間は「寒い!」と言っていましたが、先月の寒さを知る自分には、随分と寒さも和らいだと感じたものです。
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満開だった白梅はすっかり散り、代わりに隣に藪椿があることに気づかされます。真っ赤なツバキは、「まだまだ春過ぎまで咲くわよ!」と言いたげな勢いがありました。先月には気付きませんで、失礼しました・・・

 1か月の時間の流れを、整地の進み具合と、あちこちで咲き誇る自然の花々で感じさせられます。道路向こうにある温泉「湯治楼」のアプローチには、雪柳が満開で、訪れる人にしなだれるように咲いています。
「今回は田ノ頭郷の枝垂れ桜が、満開かもしれません」と案内を受けて、楽しみにしてきました。

 田ノ頭郷の枝垂れ桜は、樹齢百年をこえた老木です。
私有地に立つこの桜は、滝を思わせる見事な眺め故に、年々訪れる人も増えているとの事。今では桜の木の周りには敷板も敷かれて、この満開の時に備え、皆で桜を守りながら、観光客の人々にも楽しんでもらおうとする地元の人々の気遣いが感じられました。

 私達がそこを訪れたのは、用事を済ませた帰り道の昼下がりの頃。
特に案内の看板があるわけでもなく、この辺りかと見当を付けながら車から山をみていると、忽然と現れた滝を思わせる大きな枝垂れ桜。車を止めようとすると、交通整理の方がみえて、駐車場所を指定されました。近年、ボランティアで交通整理も始まったとの事。

20140318-2.jpg 車を降りて急な坂を上り、満開の桜の下に辿り着くと、しばし立ったまま桜を見上げていました。大きく深呼吸をすると、肺の中まで桜色に染まった気分になり ます。手すりに腰を下ろし、桜を見上げると、木で支えを作ってもらった大ぶりな枝にまるで包み込まれているようでした。日暮れ時を迎えた周辺の山々が、少 しずつ桜の花々を浮きあがらせると、自然と会話も途絶えて、その美しさに見入ってしまいました。

 氏神様にお参りを・・と思っていましたが、「氏神様はここにもおいでになる」と、自然と敬虔な気持ちにさせられる、そんな桜でした。
今日、この日、この時に、只々感謝・・これもまた一期一会・・・

2014.3.18 ロビーマネージャー 中西