ブリスヴィラ歳時記 波佐見に住まう 文月 -静寂のとき-
- 2017.07.14
梅雨明け間近の頃、部屋を吹き抜ける風に身を委ねれば、もっと解放されたい気分になり、散歩に出ました ほぼ田植えが終わり、今は、しっかり稲の根が張るのを待つばかり・・大豆も順調に成長しています 小鳥のさえずりに負けじとばかり、セミの合唱が朝から始まりますが、夕暮れ時には、カナカナカナ・・と、ヒグラシが鳴き、哀愁が漂います 鳥のさえずりは、どんな都会でも聞こえますが、やはり、里山に良く似合います・・ パ […]
四季折々の波佐見の風景をお届けします。
梅雨明け間近の頃、部屋を吹き抜ける風に身を委ねれば、もっと解放されたい気分になり、散歩に出ました ほぼ田植えが終わり、今は、しっかり稲の根が張るのを待つばかり・・大豆も順調に成長しています 小鳥のさえずりに負けじとばかり、セミの合唱が朝から始まりますが、夕暮れ時には、カナカナカナ・・と、ヒグラシが鳴き、哀愁が漂います 鳥のさえずりは、どんな都会でも聞こえますが、やはり、里山に良く似合います・・ パ […]
すだれ越しに見える、雨・・ 陶器まつり以来、波佐見に戻って来た時には、梅雨の中休みが続いていましたようやく先週末から、まとまった雨が降り始め、ブリスヴィラの前に広がる田んぼでは、掘り起こされた土が、天からの恵みの雨を存分に吸収しているように見えます・・ 川沿いの遊歩道から、目を移せば、湿度を含んだ空気が薄いベールとなって、波佐見を取り囲む山々を覆い、芽吹きの時に見られた多様な若葉の色は、徐々に深い […]
「楽しかったですね~!!」 お客様と陶器まつりを話題にすると、必ず出てくるこのセリフ・・感動を分かち合える人がいるのは、何と幸せなことかと思います・・ 数少ない公共バスを使って、陶器まつり会場まで出かけることを覚えた私は、この期間中、陶器まつりの会場に3回通いました1回目は開催前日2回目は比較的空いていると言われる5月1日そして3回目は最終日の5月5日 最終日は、品数も減っているのに、お客様のヒー […]
「まあ!今年もお越し頂いたのですね!ありがとうございます!」 ブリスヴィラ波佐見も3年目を迎えると、おかげさまでリピーターの方も増えて、このような会話をする機会が増えました それこそ、ブリスヴィラがミナミ田園にオープンして、初めてゴールデンウィークを迎える時、例年テレビに映し出される陶器まつりの人出を想像して、かなり覚悟をしていたものです ところが、陶器まつり当日になってみると、ホテルでは、ほぼ満 […]
初夏を思わせる爽やかなお天気の下、波佐見の焼き物公園では、着々と陶器まつりの準備が進んでいます 明日にはすごい人出で賑わう陶器まつりですが、前日である今日、あえて会場の様子を見たくなりブリスヴィラ号で連れて行ってもらいました 焼き物公園広場に、そびえ立つ巨大なテントは、アラビアのロレンスにでも出てきそうなイメージ・・炎天下でも優しい日影を作ってくれる上、突然の雨もどんとこい!とばかりの、心強い味方 […]
ひとしきり雨が降った翌朝、私を外へと誘ったのは、満開の藤の花の姿でした ブリスヴィラの後ろに位置し、どこからでも見渡せるところに誇らしげに咲いて、人々を魅了します 下まで行ってみると、思ったより高い位置に咲いており、写真を撮るにもままなりません風に揺れるその様は、何とも優雅で、日本の王朝文化を彩った姿を今に留めます・・ その優雅さとは裏腹に、自然の中で成長する藤の生きざまは何ともしたたか・・他の木 […]
桜満開の便りを待っていたら、弥生が過ぎてしまいました・・ 唯一、肌寒い中で満開になった田ノ頭の枝垂れ桜は、波佐見に桜を楽しみにいらした方への慰めとなり、私達も胸をなでおろしたものです 今年の桜陶祭は、例年通り、多くのファンで賑わいを見せたようですが、それにしても咲いている桜が少なく、「今年の桜が満開になるのは、入学式の頃かもね・・」という会話が聞こえたり・・ 去年の桜陶祭は、陽気続きで桜が満開にな […]
梅の花が散りかける頃店頭に春野菜が並び始めました 数種類ある中で、私が選んだのは、フキノトウ。 浅い緑色をした柔らかい葉に包まれたつぼみ達・・ これは天ぷらにするしかないでしょ!と、その夜の食卓にのぼったフキノトウのてんぷらは、期待通りの苦みとその香りが、口の中に広がります・・ ああ、この苦み、香りこそ、春の味! それにしても、このフキノトウの量の多さよ!さて、どうしたものかと、湯治楼で馴染みのお […]
久しぶりに波佐見に戻ってすぐのこと、日中は汗ばむ程の陽気でしたが、今日は陽だまりに春を感じても、一歩外へ出れば、身を切るような冷たい北風に震え上がります 空を見上げれば、一点の曇りもない真っ青な空が広がり、ブリスヴィラから見える老木の梅は、桜に追いつかれまいと、一気に満開になりました この老木の梅は、長い間、波佐見のその地に、すっくと立っていましたが、毎年その姿を変えていきます ある年、バッサリ切 […]
今年の大寒は、雨、あられ、ひょう、雪と、何でもござれの一日でした。強風も伴い、目まぐるしく変わるお天気に、振り回された人も多かったのではと・・ 大寒を前に、寒中見舞いを書き終え、お正月に一区切りついた心持になるのは、ここ数年のこと・・今年は、雑煮を食べた後、母と一緒に、こたつに入って年賀状を書いておりました。 年賀状の発売の頃になると「今年こそは早めに出そう!」と意識はしているものの、デザインが決 […]