ブリスヴィラ歳時記 ―ホトトギス―
- 2016.06.22
- ブリスヴィラ歳時記
ホトトギスの初鳴きを聴いたのは、五月に入って間もない頃でした。
夜中、ふと目が覚め、時計を見ると二時半
と同時に聞こえてきた、ホトトギスの鳴き声・・
意識がまどろむ中
「ああ、夏が来る」
と思いながら、また、深い眠りへと落ちていきました・・
古人は、夏を知らせるこの覇者を、歓迎したものでした。
新しい季節の訪れを知り、夜中に響き渡るホトトギスの鳴き声に神秘を感じ、 その感動を歌に詠みました。
そして、千年以上経った今も、波佐見では、そのホトトギスの鳴き声を聴く事ができます。
時代を越えても変わらぬ生き物たちは、 自分が日本人である喜びを感じさせてくれます。
ホトトギスの生体は、今も尚、ベールに包まれているところがあるようですが、 ブリスヴィラの庭には、ベールを脱いだホトトギスが、そろそろ花をつけようとしています・・
2016.06.22 ロビーマネージャー 中西 智子
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