茶室ギャラリー KANZA
- 2015.03.25
- ブリスヴィラ歳時記
「いつ、庵名を公開しましょうか?」
「もう少し先でしょうかね・・・」
と言っている間にブリスヴィラはグランドオープンし、いつの間にか茶室の前に「KANZA」というスタンドが立っていた・・そんな自然な流れで茶室ギャラリーの日々が始まりました。
KANZAとは「閑坐」の事です。
「閑坐聴松風」(かんざしてしょうふうをきく)という茶室にまつわる禅語の一部です。
京都帰りの副社長から「良い名前が思い浮かびました」と連絡があり、知らされたのが、この庵名でした。
古くから茶席で釜の湯が煮えたぎる音を「松風の音」と日本人は表現してきました。
静かに座って、ただ松風の音を聴くばかり。澄み渡った耳に澄みきった音が聞こえてくる・・
心に余裕を持ってゆったりと坐ってみることで、見えなかったものが見え、聴こえなかったものが聴こえてくる・・
実は、松風はいつも吹いているのに、私たちは心が何ものかに捕われているために聴こえないらしく・・・閑坐することでその松風が聴こえてくるそうで・・
聴こえてくる松風の音は、人によって異なる音で
閑坐した時に、それぞれの人に相応しい松風のメッセージが届けられるのかもしれません
波佐見は、閑坐するのに相応しい場所だから、「KANZA」ができました。
庵名は、授かるべくして授かった名だと感じます・・
今の時代に相応しい「KANZA」として・・
名を授かった時から、「KANZA」は、その役目をカタチに表していきます。
静かな町での茶室ギャラリーのお役目は、まだ始まったばかりです・・
2015.3.25 ロビーマネージャー 中西 智子
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