ブリスヴィラ歳時記 如月 その1 ブリスヴィラを支えるモノたち;舞台裏の桧舞台

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舞台裏の「桧舞台」とはこれいかに・・

2015年1月31日 鍵の引き渡し式が終わり、いよいよ現場スタッフによる開業準備が始まりました。

茶室ギャラリーは、職人技が光る空間となりました。
水屋と呼ばれる茶室のお台所は、舞台裏で、お客様の目に触れる空間ではありませんが、敢えて見せる舞台裏にしたのが、ブリスヴィラの魅力でもあります。

日本建築の素晴らしさは、自然の素の美しさを、生活に取り込むところにあるように感じます。
「桧舞台」とは、このヒノキを商品名として名づけられたものです。

単に「ヒノキ」として売っても構わないのでしょうが、その美しさを固有名詞として名づけずにはいられなかった感動があったのだと察します。

10987418_1544614612491034_8765670500247732050_o.jpgその名の通り、ここは畳一畳にも満たない水屋の入り口にも関わらず、檜舞台の装いとなりました。
ほのかなピンク色を放つ木地は、床に散る桜模様と呼応するかのようにお客様を茶室ギャラリーへ誘う場所に敷かれています。

ブリスヴィラの茶室ギャラリーは、お茶を点てる事が主になりますが、侘びだけではありません。

「桧舞台」にご縁があったのは、この空間が、無限の可能性を秘め、ご縁のある方々全ての人にとっての檜舞台でありたいという茶室ギャラリーの思いが、「桧舞台」の木材を呼び寄せたのではないかと思えるのです・・

ブリスヴィラが形になって現れた時、
そこには、「空間の思い」というものが、働きかけているように思われます。
それは、ブリスヴィラが建つ波佐見の土地の思いのようにも感じられるのです・・・

波佐見の大地をお借りして建ったブリスヴィラという檜舞台で皆様の思いが、羽ばたかれますように・・

2015.2.9 ロビーマネージャー 中西 智子