Bliss Villa 波佐見紀行 師走 その4 波佐見を広める人々
- 2014.12.22
- ブリスヴィラ歳時記
東京は用賀の西窯で催される年末陶器市に合わせ、12/13,14の二日間に亘り、 産直市が行われました。波佐見からは、川内郷、野々川郷、村木郷の方々が参加され、私も仲間に入れて頂きました。
波佐見産直市では、女性陣によって調理された試食のおにぎりと豚汁が好評でした。
野々川の棚田米の一口サイズのおにぎりは、塩をつけず、お米そのものの味を味わって頂きます。豚汁は、百笑会の根菜、波佐見の秘境である木場山の干しシイタケを使い、川内のコメと麦の合わせみそで味付けしました。
現場はビル風が吹き抜け、波佐見顔負けの寒さでした。お客様から労いのお言葉を頂きながら、豚汁を振舞い、中には二日連続してみえるご家族連れも。「肉がだめだから」と断られたお客様は、百笑会の方が作られた人参のおやきを「おいしい!」と何枚も召し上がってらっしゃいました。
ここで買い物をする方々の思いは様々です・・
長崎出身の方は、遠いところからみえて、沢山買って下さいました。単身赴任で長崎に6年いらした方は、その時の思い出話をされながら、ご家族と豚汁を召し上がりました。 「去年も来たけど、お味噌の値段が上がったわね!」と仰る地元のリピーターの方も。
お客様とお話していると、色んな声が聞こえてきます。米は重いので、通販で取り寄せる方が少なくない事、隣の駅の二子玉川にも、デパ地下が充実して熾烈な販売合戦を繰り広げていること、近所にも農家があり、採れたての野菜が手に入る場所であること等・・・
実は、この近所の農家さんは、お囃子の先輩です。良い機会なので、役場の方をその畑にお連れしました。住宅街に囲まれた畑で栽培されている大蔵大根を分けて頂き、皆さんとご一緒に、薄切りにして生で賞味したところ「確かに美味しい!」と、絶賛され、波佐見と東京の新たな交流が生まれた次第。
参加者の方々は、長崎にお戻りになったその日に、彼杵で食事も兼ねて次回の対策が練られたようで・・またの機会が楽しみです。DNAに組み込まれた柔軟さと逞しさで、今回の経験を生かされつつ、新たに開拓されるものがおありなのだと感じております。
皆さんが用賀を後にされてから、 「小松菜が美味しかったから、また買いに来たわ~」と仰って再度見えた方をはじめ 残された野菜を買いにみえるお客様が、後を絶ちませんでした・・
2014.12.14 ロビーマネージャー 中西 智子
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