波佐見で食す ー2025 小正月ー

波佐見で食す ー2025 小正月ー

大寒が訪れたばかりというのに、翌日には春の初めを思わせる温かさ

椿を見に行くと、まだつぼみは固く、横では桜の芽が膨らみつつあり

これは同時に咲くのではないかと思ったほど

「畑の麦を踏んできました」と仰るのはご近所の方

そういえばこの数日、畑が新芽で色づき始めたように見えたのは、麦の芽だったようです

1月15日は小正月でした

小豆(あずき)の入ったおかゆを食べ、邪気、疫病を祓うという日本古来の厄除けです

小豆の赤には、魔除けの意味があり、平安時代には陰陽師が厄払いに小豆を用いたともいわれています

今年は例年以上にインフルエンザが猛威をふるう中、私もこの伝説にあやかって小豆粥を作ってみました

小豆粥をじっくり味わうと、身体の内から邪気が祓われるようでした

伝説には根拠があること

素直に受け入れると、何物にも負けないような力を頂いた気になります

身体が喜ぶものを食べて、元気な身体で立春を迎えたいものです

 

2025.1.29 KANZAアドバイザー 中西 智子