波佐見に住まう ー錦に染まる里ー

波佐見に住まう ー錦に染まる里ー

十月二十三日は、霜が降り始めるという二十四節気の霜降ですが

その日も各地で夏日が観測されています

この前は、一日中北風が吹き荒れ、あまりの風の音に眠れない夜がありました

周囲を見渡せば、色づく前の葉が散り始めたり

季節の移り変わりにも戸惑いを覚えることが多くなりました

 

そうは言いながら、季節は確実に冬に向けて動きつつあります

夕暮れ時の冷たい空気に触れると

冬物をそろそろ準備しようか・・という気にさせられます

秋晴れが続いた休みの日に衣替えを始めました

着物は薄物から袷へと、大仕事ですが

箱から出す秋色の小物類に、心躍る時でもあります

自然の色で染め上げられた帯締め、帯揚げは

色合わせをするときの一番の楽しみで、私の持ち合わせでは

秋が一番豊富な色がそろいます

名残を惜しみながら、

これからどれだけ秋色を楽しめるかと

並ぶ帯締めに、錦に染まる波佐見の里を重ね合わせる今日この頃です

 

2024.10.28 KANZAアドバイザー 中西 智子