ブリスヴィラ歳時記 波佐見に住まう - 2020 台風の季節 -
- 2020.09.09
- ブリスヴィラ歳時記
史上最強クラスの台風の襲来が予告された朝、「まだ大丈夫」と思い、散歩に出ました
その日の朝焼けは、いつにも増して燃えるような赤さでした
いやはや、この太陽が沈むころにはどんな夜になるのだろうか・・
と思いながら、歩みを早めました
台風9号が暑さを運び去り、幾分、熱帯夜から解放されたのは、ついこの前の事
間を置かずして、台風10号がやってくるという、今年は長崎にとって、台風の当たり年のようです
そのスケールの大きさに、前々から警戒情報が多く出され、波佐見の人々は、その備えに余念がありませんでした
私も、部屋の窓にテープを張り巡らせ、さながら部屋は戦時中の爆撃に備える様相
情報が予めもたらされるというのに、現代の最新技術をもってしても、固唾をのんで待ち受けるしかない人間の弱さを思い知らされます
台風が過ぎ去ったあとの田んぼを見に行きました
早朝の空は、青く澄み渡り、明けの明星が東の空に輝きます
一方向になびいて今ここにある稲の姿、あれほどの強風に耐え抜いたのだなあと、感無量に・・
実りの秋は、喜びと同時にハラハラし、ただひたすら祈る時・・それは今も変わらないことです
2020.9.8 KANZAアドバイザー 中西 智子
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