ブリスヴィラ歳時記 波佐見に住まう 水無月 - 始まりの季節 -
- 2017.06.29
- ブリスヴィラ歳時記
陶器まつり以来、波佐見に戻って来た時には、梅雨の中休みが続いていました
ようやく先週末から、まとまった雨が降り始め、ブリスヴィラの前に広がる田んぼでは、掘り起こされた土が、天からの恵みの雨を存分に吸収しているように見えます・・
川沿いの遊歩道から、目を移せば、湿度を含んだ空気が薄いベールとなって、波佐見を取り囲む山々を覆い、芽吹きの時に見られた多様な若葉の色は、徐々に深い緑へと、統合されていきます・・
晴耕雨読
波佐見に似合うこの言葉は、畑を耕す人々に、雨の日は、仕事を休む理由を与えてくれる有難い言葉・・
強くなったり、弱くなったりする雨音に耳を傾けていると、自然と心が潤い、頭も空っぽになります
普段、賑やかな小鳥たちが静かになるのは、木陰で雨宿りをしているせいでしょうか・・
梅雨を迎えた波佐見は、体を休め、心が休まるところ・・
物事の始まりは、正月、立春・・色々ありますが
田植えは何といっても、ソウルフードの成長の始まり・・
田植えの季節の始まりに、その景色を心待ちにしているのは、私だけではないと思えてきます・・
2017.6.29 KANZAアドバイザー 中西 智子
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