ブリスヴィラ歳時記 波佐見に住まう 如月 ─ 春の味 ─

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DSC_1155.JPG梅の花が散りかける頃
店頭に春野菜が並び始めました

数種類ある中で、私が選んだのは、フキノトウ。

浅い緑色をした柔らかい葉に包まれたつぼみ達・・

DSC_1155_1.jpgこれは天ぷらにするしかないでしょ!と、その夜の食卓にのぼったフキノトウのてんぷらは、期待通りの苦みとその香りが、口の中に広がります・・

ああ、この苦み、香りこそ、春の味!

それにしても、このフキノトウの量の多さよ!
さて、どうしたものかと、湯治楼で馴染みのお母さん方に、フキノトウについて話題に出すと「私は、フキ味噌があれば、いくらでもご飯がすすむとさ!」

と、フキ味噌の作り方を教えて頂きました。
湯治楼で話を伺いながら、心はフキ味噌へ飛んでいきます・・

帰るや否や、すぐに米をといで、炊き上がるまでの間に、フキ味噌を作ります。

フキノトウは、さっと茹でて、大きめものは、縦に4つ切りに。

油を熱して、フキノトウを軽く炒めて、味噌を入れ、砂糖とみりんを加えます。
焦げそうだったので、私は、味噌を入れた直後に酒を加えました。
DSC_1155_2.jpg水分を飛ばして、照りが出てきたら出来上がり!

急速炊飯にしたご飯が丁度炊きあがり、炊き立てのご飯に、出来立てのフキ味噌をのせて頂くと、まあ、おいしいこと!
酒のつまみにもよさそうなこの苦み・・
お酒は飲めなくても、ご飯二膳、軽く入りました・・

春の味覚が体の中に浸透し、体の中から春が芽生えていきます・・

2017.2.27 ロビーマネージャー 中西 智子