2016夏 ~冷汁ストーリー その15~ ブランディング
- 2016.08.31
- ブリスヴィラ歳時記
冷汁の試作が始まった時、副社長から言われました。
「記録をとっておいて下さいね。これはまさしくブランディングということだと思いますから・・」
「ブランディング」という言葉が、とても印象に残りました。
思えばブリスヴィラ波佐見は、構想段階から多くの困難にあいながら、 経営者トップの信念によって完成をみました。
ブリスヴィラは今、新しいカタチとして、沢山の人々にご利用頂いています。
サービスが決まって、内容について、副社長を交えて話し合った時のこと・・
最初に出す梅酒のグラスをどうするか・・
「波佐見乾杯条例のあるもん!やっぱり波佐見焼でしょ!」と、波佐見焼の酒器を提供してくれた久美子さん
デザート案で、皆が沈黙してしまった時「白玉を手作りしたら、すぐできるたい!」と 自信をもって請け負ってくれた菅原さん
唯一、お店で冷汁サービスをした経験を持つ美智子さんは、レシピづくりの中心となり、
旅館仕込みの、繊細な盛り付けを大事にする、富士子さん・・
そして、私達がテーブルの上の事だけで頭がいっぱいになっていた時に、佐土原女史は
「冷汁は、日本遺産の構成資産のひとつですよね」
という情報を、さらりともたらしてくれました。
冷汁誕生ストーリーに一貫するもの
それは、全員の「波佐見大好き!」という思いでした。
「ブランディングは、テクニックではなく、そのものに対する『愛』で作り上げていくもの」
まさに、ブリスヴィラの冷汁は、波佐見愛の結実したカタチとなりました・・
日本の食材の中心として存在してきた米と大豆。
波佐見の食文化のひとつとして冷汁が存在し、この事実をこれからの時代に繋ぐ役目として、ブリスヴィラで担わせて頂けたなら、 こんな光栄な事はないと思っております・・
( 終 )
2016.8.30 ロビーマネージャー 中西 智子
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