Bliss Villa 波佐見 紀行 葉月 その3 安全を祈る人々

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砂山に立てられたカヤの意味するものそれは、安全祈願に他なりませんでした。

起工式が終わって、砂山について伺う事ができました。
カヤは「草」とも書き、草の象徴になっています。
そして、カヤは手を切るものでもあります。ケガをしないよう、安全にこの工事が行わるよう・・その願いが、このカヤに込められています。

IMG_7641-s.jpg地鎮の儀は、
・斎鎌(いみかま)を使って刈初(かりそめ)で、カヤを刈る仕草
・斎鋤(いみすき)を使った穿初(うがちぞめ)
・斎鍬(いみくわ)を使った鍬入(くわいれ)

それぞれのお役目では、任された方が「えい!えい!えい!」と力強く声を発してその仕草をします。

お道具は全て、木を刃物に見立てて作られていたのが、興味深いことでした。

DSC_0409.jpg印象深かったのは、捨て行く草のカヤを、紅白の水引で束ね、大事に扱っていたこと・・
人間の都合で事が運ぶことに、申しわけないという気持ちと、全ての生きとし生けるものに対する、日本人の優しさの表れのように感じました・・

地鎮祭は、工事前に、その土地の神様を鎮め、土地を利用させて頂く許しを得る儀式です。

工事が始まるまでに、多くの手続きを経なければなりませんが、実は、目に見えない万物に対するこの儀式こそが、一番高いハードルのような気がします。

おかげさまで、お天気にも恵まれ、地元の神様にもお許しを頂き、地鎮の儀を終えた砂山には、紅白の水引で飾られた、美しい柱が立ちました。

儀式が終わった後、皆さんの清々しい笑顔が印象的でした・・

工事に携わる皆様の安全をお祈り申し上げます。

2014.8.6 ロビーマネージャー 中西