波佐見に住まう - 美しい野原 -

波佐見に住まう - 美しい野原 -

夏至を前に、波佐見はようやく梅雨入りしました
今日は梅雨の中休み
日没が遅く、いつまでも明るいこと・・
田植えを終えた田んぼが干上がるのではないかと心配された遅い梅雨入りです

自然豊かな波佐見では
ホテルの前にも、美しい野原が広がっています
何かを植えているわけでもなく、一面に草が広がります
80歳を超える叔母は波佐見に来ると、この野原を好んで眺めています

草も多種多様で、その緑の種類の多さに見とれてしまいます
今の季節は、背の高い白い花が咲き、ピンクの花が野原の片隅を覆い、
夜に花開く黄色い花は、待宵草の一種でしょうか

その花を部屋に生けたいものの、繊細な花びらは、すぐに枯れてしまいそうな儚さがあり、
大地で群生して風に揺れる可憐な姿を遠くから眺めています

草は、刈っても刈っても元の木阿弥
除草剤をまいて、枯れてもつかの間、あっという間に勢いある草に覆われてしまいます
掃き集めたはっぱや枯れ枝をその野原に捨てると、いつの間にか、消え失せ、
まるで、大地が飲みこんでしまっているような感じを受けます

草だけど美しい・・

この世に無駄なものなど、何一つないのだと思わされる景色です

2024.6.21 KANZAアドバイザー 中西 智子