ブリスヴィラ歳時記 波佐見で食す - お煮しめ -
- 2019.01.30
- ブリスヴィラ歳時記
西の原ファーマーズマーケットで仕入れた野菜を、最後に食べつくすメニューはお煮しめです
最後に残ったのは、ジャガイモ1個、人参2本、長ネギ2本
動物性たんぱく質を冷凍庫の中から、鶏もも肉か、かまぼこにするか迷いましたが
母が少々風邪気味で、消化の良いかまぼこを選びました
鍋に材料を入れて、ひたひたになるぐらいの水を加えて火にかけ
先ずは塩と酒から入れて、煮立ったところでみりんを入れて
5分ぐらい経ったところで、醤油を回し入れてあとは煮込んで、火を落とすと、味が食材に沁みていきます
盛り付ける皿は、頂き物の昔の波佐見焼
今のようにモダンでもありませんが、煮しめを盛り付けるニーズを満たすのが
昔のお皿・・それは、大きさであり、深さであり、色であり・・
ついつい、彩りよく、鮮やかなほうれん草でも添えたくなる事がありますが、
いやいや、煮しめは煮しめ色で良いのだ!と、今回は思った次第
昨年ご他界されたモンネルギムックの岡田浩典さんが残された
「オシャレなだけでは、絶対人の心が離れるタイミングが来る。人間臭さがないと・・」
という言葉が、印象に残っています
お煮しめは、私にとってそんな、人間性のにじみでたお料理
飾り気も何も要らない、でも実で勝負できる、美味しさであり、滋味深さがある・・
野菜庫総ざらえの献立ですが、侮ってはいけません!
この食材の持つ滋味深さに心が癒されるのは
やはり日本人のソウルフードなのだと
食べつくして万歳!お煮しめ万歳!で締めくくった、フードマルシェでした
2019.1.30 KANZAアドバイザー 中西 智子
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