ブリスヴィラ歳時記

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茶室ギャラリー KANZA

  • 2015.03.25

「いつ、庵名を公開しましょうか?」「もう少し先でしょうかね・・・」 と言っている間にブリスヴィラはグランドオープンし、いつの間にか茶室の前に「KANZA」というスタンドが立っていた・・そんな自然な流れで茶室ギャラリーの日々が始まりました。 KANZAとは「閑坐」の事です。「閑坐聴松風」(かんざしてしょうふうをきく)という茶室にまつわる禅語の一部です。京都帰りの副社長から「良い名前が思い浮かびました […]

ブリスヴィラ歳時記 弥生 ブリスヴィラを支えるモノたち;床に散る桜

  • 2015.03.07

ブリスヴィラ波佐見がオープンして、半月が経とうとしています。ホテルを訪れるお客様の中には、玄関を入られて、絨毯に足を踏み入れる時、思わず靴を脱ごうとされる方がいらっしゃいます。「どうぞ、靴のままでおあがりください」とご案内をしますが、それほどに、美しい絨毯です。 濃紺の絨毯の中に浮かぶのは、水の流れに身を委ねる桜の姿・・ 一年前、満開になった田ノ頭の枝垂れ桜を見に行きました。この時、目にした景色が […]

ブリスヴィラ歳時記 弥生 波佐見に住まう

  • 2015.03.02

 波佐見に居を構えたのは、内覧式の2日前、2月10日の事でした。勢いに任せてホームセンター、スーパーに買い出しに行き、深夜までかかって段ボールを開けて、それらしく場を整えて眠りについたのは、もう深夜も過ぎた頃・・ 神経が昂ぶっているせいか、夜明け前には目が覚め、カーテンを開けて目にした光景は、朝霧に浮かぶ波佐見の街の姿でした・・・ 修学旅行で見た霧の中に浮かぶ湯布院の幻想的な情景が忘れられずにいま […]

ブリスヴィラ歳時記 睦月 その2 人とモノと自然を繋ぐ場

  • 2015.02.12

待ちに待った今日という日が来ました。 竣工式と内覧式は、穏やかなお天気となりました。工事関係者、地元の方々にもご参列頂き、神事が厳かに執り行われました。 思い起こせば、地鎮祭の時にも、雨の心配をしましたが、当日は良きお天気に恵まれ安堵したものでした。最後の最後まで守って頂いて、今日の日がある事を感謝せずにいられません。 建築の過程を報告するにとどまっていた場は今日は、多くの御来賓の方々にお集まりい […]

ブリスヴィラ歳時記 如月 その1 ブリスヴィラを支えるモノたち;舞台裏の桧舞台

  • 2015.02.10

舞台裏の「桧舞台」とはこれいかに・・ 2015年1月31日 鍵の引き渡し式が終わり、いよいよ現場スタッフによる開業準備が始まりました。 茶室ギャラリーは、職人技が光る空間となりました。水屋と呼ばれる茶室のお台所は、舞台裏で、お客様の目に触れる空間ではありませんが、敢えて見せる舞台裏にしたのが、ブリスヴィラの魅力でもあります。 日本建築の素晴らしさは、自然の素の美しさを、生活に取り込むところにあるよ […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その4 ブリスヴィラを支えるモノたち;足下のフェルト

  • 2015.01.23

「ブリスヴィラ波佐見」の名の由来は、ブリス・・深い心の喜び ヴィラ・・自分の別荘のような ここ波佐見を訪れる人にとって、そのような場所でありたいと願って始まりました。 夢が膨らむほどに、予算がかさみ、会議を繰り返すうちに、削るもの、残すものと精査されていきます。フェルトは、奇跡的に残ったモノとも言えるでしょう・・ 目に見えないところを、大事にする・・ブリスヴィラの真骨頂です。 絨毯の下に隠れてしま […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その3 ブリスヴィラを支えるモノたち;階段

  • 2015.01.22

 階段には人それぞれ、特別な思い出があるのではないでしょうか・・飴色に光る手すり、踊り場には手すりに取り付けられた円い飾り、更に二階に続く階段・・ 波佐見の講堂にも、歴史を刻んだ素敵な階段があります。きっと子供達が、元気よくあの階段を駆け上ったことでしょう・・ ブリスヴィラ波佐見のお仕事の話を頂いたばかりの頃、副社長から「このようなイメージでホテルを建てたいと思っています」と、スクラップノートを見 […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その2 ブリスヴィラを支えるモノたち

  • 2015.01.19

街を美しく保つ為には、水は欠かせないものです。 ブリスヴィラ周辺の美しい環境を守る為、大事なお役目を担うのが、この浄化槽です。 今、現場では最後の大工事として、これを埋める作業が進んでいます。とても大切な任務を託されて、地下に埋められるお道具とも言えるでしょう。 大きな存在で、今は地上に姿を現していますが、人の目に触れることは、なくなります。 一年間、建設工事現場に足を運んで感じる事、それは、いず […]

Bliss Villa 波佐見紀行 睦月 その1 波佐見に馴染んでいく人々

  • 2015.01.17

新しい年が明け、また日常の営みに戻りました。 昨年はご縁を賜り、ありがとうございました。遅ればせながら本年もよろしくお願い申し上げます。 ホテルブリスヴィラ波佐見は、開業を一か月後に控えました。今年は特別な年になります。 思い起こせば、初めて建設予定地を訪れたのは、一年前の吹雪く極寒の頃近くに咲く白梅が印象的でした。 あれから一年が経とうとしています。完成予想図のブリスヴィラ波佐見は、外観の色の見 […]

Bliss Villa 波佐見紀行 師走 その4 波佐見を広める人々

  • 2014.12.22

東京は用賀の西窯で催される年末陶器市に合わせ、12/13,14の二日間に亘り、 産直市が行われました。波佐見からは、川内郷、野々川郷、村木郷の方々が参加され、私も仲間に入れて頂きました。 波佐見産直市では、女性陣によって調理された試食のおにぎりと豚汁が好評でした。野々川の棚田米の一口サイズのおにぎりは、塩をつけず、お米そのものの味を味わって頂きます。豚汁は、百笑会の根菜、波佐見の秘境である木場山の […]

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