ブリスヴィラ歳時記 -立冬-
- 2015.11.11
- ブリスヴィラ歳時記

波佐見でも紅葉が進みます。ブリスヴィラを囲む山の中にも点在し、あんなところにモミジがあったのかと気づかされます。
二十四節気は、これから来る季節に備えなさいとの自然からの語りかけを、先人が言葉に表したものと感じます。
季節の節目は、漫然と過ごす日々に、立ち止まって振り返る機会を与えてくれる日でもあり、これから来る季節に向かって、気持ちを新たにする日にもなります。
KANZAでは、風炉を仕舞い、炉を開けました。
茶釜が一回り大きくなり、隅炉の中にすっぽりと収まります。
釜が大きくなるのは、少しでもお客様に暖をとって頂く為・・先人のおもてなしの智慧が、このような形となって伝わります。
整理整頓を始めると、手が止まってなかなか捗らないのは、誰にでも覚えがあることかと・・
忘れていた写真が本の間から落ちた時、人からプレゼントされたものが出て来た時・・手が止まる理由は人それぞれですが、そこにこめられた思いや思い出が、走馬灯のように頭の中を駆け巡ります・・・
炉を開けた後、お道具の入れ替えをしました。
この夏から秋にかけてお会いしたお客様との事を思い出しながら・・・お道具の数は決して多くはありませんが、箱にしまっていく作業は、意外と時間を要しました・・
来年この箱を開ける時には、お客様との沢山の思い出が、仕舞われたお道具と共に飛び出して来る事でしょう・・
隅炉は、KANZAの真骨頂。
冬支度をして、KANZAにてお待ち申し上げております・・
2015.11.10 ロビーマネージャー 中西 智子
-
前の記事
プロジェクションマッピング 波佐見「光絵付」を体験! 2015.11.02
-
次の記事
ブリスヴィラ歳時記 ―暮れの景色― 2015.12.28